ちょっとしたことですぐに怒るようになる

怒りっぽくなる

すぐに怒るようになる

人間の性格や気性というのは、遺伝のみで決まるのではありません。育ってきた環境やこれまでの生活環境によって、脳内で徐々に形成されていきます。もし脳内の状態が悪くなれば、気性が変わって人格が入れかわったようになります。

 

認知症でもこういった人格変化が起こることが知られています。「易怒性」といって、ちょっとしたことですぐに怒る特徴があります。

 

この「怒りっぽさ」は認知症が進行するにつれて悪化していき、最終的には暴力行為を行うほどになってしまいます。

 

認知症の前兆の段階では、暴力を行うまでにはならない場合が多いですが、ちょっとしたことにイライラするようになります。以前までは温厚でも、人格が変わったように怒りやすくなるので、サインとしてはわかりやすいです。

 

例えば、それまで過保護なほどにかわいがっていた孫に対して、「うるさい」「くっつくな」などといって怒るようになります。まるで人が変わったようです。

 

病状が進んでくると、なぜか夕方に怒りやすくなります。「夕暮れ症候群」などとも言われており、夕方になると機嫌が悪くなってすぐに怒ります。

 

認知症は脳内細胞が壊れて脳が委縮するのが原因の一つです。小さくなった脳は能力が落ち、いろいろなことをまとめて処理することができなくなります。昼間はなんとか稼働していても、夕方になると疲れてきて処理能力が落ちてしまうのです。

 

脳が疲れているときは、「不安」や「恐怖」といった感情を抑え込むことができなくなり、わずかな出来事にすぐに頭にくるようになります。

 

こういった症状は「辺縁症状」といって、ちょっとずつ悪化していきます。

 

アルツハイマー型認知症の進んだ患者は、被害妄想や不安神経症、よくしゃべる、うそをつく、すぐに拒否するといった特徴があります。また、脳血管性認知症では感情失禁、人格変化などの大きな変化が起こることもあります。

 

「あなたは最近人が変わったみたいだね」

 

と言われたら、高い確率で認知症の前兆段階と考えられるので、医師の診察をうけるなどの早急な対策が必要です。