食事中にポロポロ食べ物をこぼす

箸の使い方がおぼつかなくなる

子供のころに覚えたことは、大人になってもなかなか忘れないものです。例えば、自転車や水泳、子供のころ好きだった歌、お箸や食器の使い方などなど…。こういう記憶は「結晶性機能」といい、最後の方まで残る技能や記憶だったりします。

 

しかし、こういう機能ですら劣化してしまうのが認知症です。お箸の持ち方ひとつとっても、今までは上手に使えていたのに、手元がおぼつかなくなってきます。

 

正常であれば、当たり前にお箸を使うことができます。ですが、このとき脳内ではかなり複雑なコントロールをしています。ところが、認知症の前兆段階に入ると機能が衰えてしまい、ちゃんとお箸が使えなくなってきます。

 

お箸の使用は脳内の運動野が活発に作用する必要があります。言ってみればお箸はただの2本の棒ですが、それを指先をつかってあやつり、ものを掴むという動作が必要となります。

 

幼い頃から何万回と使ってきたものであっても、実際は脳の「慣れ」によって使えているにすぎません。それができなくなってきて、掴んだものをポロポロこぼすようになるということは、認知症が少しずつ近づいてきていることを示しています。その実情は、脳の苦労の賜物であり、

 

この変化は目に見えるものなので、自分だけでなく、家族にも目を向けてください。相手がつかんだものをよくこぼすようなら、早めに医師に診せてあげましょう。